次長が存命だったころから、
「会いたい。」と何度つぶやき、飲み込んでしまったことでしょう。
でもそれ以上に
「さようなら」と心の中で言ったことでしょう。
「終わらせるのはアンだ。」なんてずるいことを言った次長です。
上司として部下に判断を委ねるのは失格なんて言った人もいましたっけ。
しかし、次長と私は上司と部下の関係でなく男と女の関係ですから、ちょっとニュアンスが違うかな。
実際に次長に
「さようなら」と面と向かって、言ったことはありません。
たった一度、4年前の夏に
「さようなら」なんてメールを朝っぱらから送信したことがありましたっけ。
メールを送ったときは、本気の「さようなら」でしたけど、結局1ヶ月余りで会ってしまいました。
次長は私のメールを「さようなら」だとは、思っていなかったのです。
次長とは到底終わらせることができない関係なのだと認識したのでした。
他に大切にしなければならないものを持っていても、私たちは終わらせることができなかったのです。
結局「さようなら」の言葉は言えずじまいです。
4年前のことはともかく。
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